top of page

建築家と創る家 N様邸

  • 執筆者の写真: 麻耶 森
    麻耶 森
  • 2025年10月19日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年12月25日



建築家と創る家 N様邸

秋の深まりと共に、朝夕の空気が澄み渡る10月の下旬。 陽射しが柔らかく、これからの暮らしに想いを馳せるには、ちょうど良い季節となりました。


本日は、N様邸の進捗レポートをお届けします。


私たちがリブランディングを経て初めて取り組む、「建築家と創る家」。その記念すべき第一歩として、建築家によるプランのプレゼンテーションが行われました。


これまでのヒアリングでN様と重ねてきた対話。そこで語られた理想や、言葉にしきれない細やかなニュアンスを、建築家がひとつのプランとして導き出しました。


平面図による構成の説明に加え、今回は詳細な仕様についても丁寧なすり合わせを行っています。素材の手触りや、時を経るごとの変化を含め、長く愛せる住まいであるかどうかを一つひとつ確認していく作業です。



建築家と創る家 N様邸

今回の打ち合わせで鍵となったのは、模型によるプレゼンテーションでした。


図面という二次元の情報が立体の模型となることで、空間の奥行きや光の入り方、そして部屋と部屋の有機的なつながりが鮮明に浮かび上がります。「ここに座った時、どんな景色が見えるか」「家族の気配をどう感じるか」。模型を囲むことで、実際の暮らしの視点がより明確になります。


N様の想いが、初めて具体的な「形」として目の前に現れた瞬間。その仕上がりに、静かな感動が共有されました。


ここにあるプランは、あくまで基本となる素地です。 ここからN様の実際の暮らしの所作に合わせ、さらに細部を削ぎ落とし、使い勝手と美しさを洗練させていく工程に入ります。


完成したその先にある、心地よい日常を目指して。ここから、丁寧な家づくりが始まります。


ree

季節の移ろいとともに、N様との家づくりもまた、新たなフェーズへと進んでいます。 提示されたプランという素地をもとに、実際の生活の温度を乗せていく。本日は、そんな大切な「ブラッシュアップ」の工程についてレポートします。


図面の中を歩き、暮らしを触る

模型と図面を通して全体像が見えた後、私たちは再び「暮らしの細部」へと視点を移しました。 ただ図面を眺めるのではなく、朝起きてから眠るまでの動線を指でなぞりながら、日々の所作を確認していきます。


その中で話題に上がったのが、ニッチやマグネットシートの活用でした。 例えば、家族の連絡事項を貼る場所や、季節の草花を飾る小さな窪み。壁を単なる「仕切り」としてではなく、暮らしを整える「機能」としてどう活かすか。ノイズとなりがちな生活感を美しく整えるための、細やかな工夫を重ねていきます。


また、今回は「構造」が生活に与える影響についても深く掘り下げました。 柱の位置や壁の厚みは、家の強度を支える骨格であると同時に、空間のリズムを生む要素でもあります。「なぜそこに柱が必要なのか」という構造的な必然性を理解することで、それが制約ではなく、安心感や空間のアクセントとして受け入れられていく。そんな気づきのある時間でした。


豊かさを選ぶ「取捨選択」

家づくりにおいて避けて通れないのが、資金計画との向き合いです。 しかし、私たちはこれを単なる「コスト調整」とは捉えていません。


当初の資金計画を厳守するために行われたのは、本当に必要なものを見極める「取捨選択」の作業でした。 何かを諦めるのではなく、「自分たちの暮らしにとって、本当に大切なものは何か」を問い直すこと。余分なものを削ぎ落とし、本質的な心地よさを残していくこの過程は、結果として家の純度を高め、より洗練された空間を生み出します。


迷い、選び、決めること。 その繰り返しの先にこそ、流行り廃りに左右されない、N様ご家族だけの「納得のいく住まい」が待っています。


洗練されたプラン完成に向けて。一つひとつの選択を、丁寧に積み上げてまいります。

bottom of page