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建築家と創る家 K様邸

  • 3月16日
  • 読了時間: 4分


建築家と創る家 K様邸

凛とした冬の空気の中、新たな住まいの計画「K様邸」が動き出しました。


今回のテーマは、「建築家と創る家」。 お施主様の想いを汲み取り、提示されたのは「祠(ほこら)」のような静謐な佇まいです。


その静かな外観とは対照的に、内部には生業である「ペットトリミングサロン」と、生活空間をつなぐ「滑り台」が計画されています。


「働く・暮らす・遊ぶ」を、一つの屋根の下で緩やかにつなぐ試み。 これから始まる家づくりの過程を、少しずつお届けしてまいります。


建築家と創る家 K様邸


冬の寒さが本格化する中、K様邸の計画が図面の上で鮮やかに立ち上がってきました。 建築家より、暮らしと生業(なりわい)、そして静寂を調和させるプランが提示されましたので、その一部をご紹介します。


まず敷地全体を俯瞰し、ゆとりあるお庭と、最大5台分の駐車スペースを確保しました。 これは、ご自宅での時間だけでなく、サロンへ訪れるお客様への配慮でもあります。


トリミングサロンは、玄関近くへ配置。 お客様の動線をスムーズにしつつ、住居スペースとの距離感を適切に保つ。 職と住、それぞれの時間が混ざりすぎず、心地よく流れるよう計画されています。


あえて光を絞る、和の空間

もう一つの特徴は、小上がりの和の空間です。 ここではあえて「窓を設けない」という選択をしました。外の景色を遮断し、光を絞ることで生まれる「こもり感」。 日常の喧騒から離れ、静かに心を落ち着けるための、機能としての暗がりです。


完成のお披露目となる鑑賞会では、施主様のご厚意により、トリミングサロンの割引チケットの配布も予定されています。 この場所が、ご家族にとっても、地域の方々にとっても、豊かな拠点となることを願って。


引き続き、詳細な設計を進めてまいります。



年の瀬も押し迫り、寒さもひときわ厳しくなってまいりました。K様邸のプロジェクトも、2025年最後の重要な確認と選定を迎え、静かに前進しています。


まずは、家づくりの要となる「地盤調査」の結果が出ました。判定は「問題なし」。


改良工事の必要はなく、この土地がこれから建つ住まいをしっかりと支えてくれることが確認できました。建ってしまえば見えなくなる部分ですが、確かな強度は何よりの安心材料です。

足元の安堵を得た後は、コーディネートのお打ち合わせへ移りました。クロスや外壁、その他細かな仕様について、サンプルを手に取りながら検討を重ねていきます。それは単に色を決めるのではなく、素材の持つ質感や、光が当たった時の陰影を想像する作業です。「祠(ほこら)」のような外観にふさわしい重厚感と、室内で過ごす時間の心地よさ。全体のバランスを見ながら、一つひとつ丁寧に仕様を決定しました。


見えない強さと、目に見える素材。その両方が整い、来るべき着工の日に向けて、準備は順調に進んでいます。




厳しい寒さの中にも梅の蕾がほころび始め、少しずつ春の気配を感じる季節となりました。K様邸では、住まいの内側を整える作業が静かに進んでおります。


現在も継続している内装コーディネートでは、空間の背景となるクロスの選定から、毎日の使い勝手を左右する収納のあり方、そしてインターホンの細かな配置に至るまで、一つひとつ丁寧な確認を重ねています。壁紙の手触りや、視線の抜け方、動線の無駄のなさ。図面上の寸法だけでは測れない「心地よさ」を、お施主様とともに探る大切な工程です。


また、今回の家づくりでは、部分的なあしらいとして、お施主様の趣味や好みが反映されたパーツをご支給いただくことになりました。私たちがご提案する整然とした空間に、ご家族の思い入れのある品がそっと添えられる。そのことによって、家は単なる「箱」から、真の意味での「暮らしの場」へと体温を持ち始めます。


細部にまで目を行き届かせるこの時間は、これからの長い日々を豊かにするための静かな助走期間です。春の訪れとともに本格化する現場の動きに向けて、準備は着実に整えられています。



柔らかな春の日差しが、少しずつ大地を温める季節となりました。K様邸のプロジェクトは、図面や素材と向き合う静かな時間を経て、また新たな節目を迎えようとしています。


これまで丁寧に重ねてまいりました、内装や仕様に関するコーディネートのお打ち合わせが、おおよその完了を迎えました。壁紙の手触りや建具の収まりなど、細かな部分まで一つひとつ吟味する作業を終え、いよいよ4月末より現地での着工を迎える運びとなりました。


これまでの対話を通じて一貫して伝わってきたのは、お施主様の「暮らしと遊びの調和」を大切にする眼差しです。日々の生活を営むための整然とした空間の中に、いかにして心躍る遊びの要素を溶け込ませるか。選ばれた素材の質感や、余白を残した空間設計の端々に、その想いが静かに宿っています。


紙の上に描かれていた線が、春の深まりとともに、いよいよ実体のある建築として立ち上がり始めます。土を均し、基礎を築き、木を組み上げる。職人たちの確かな手仕事によって形作られていくこれからの過程も、引き続きお届けしてまいります。


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